福山市議会 > 2003-09-22 >
09月22日-06号

  • "内政"(/)
ツイート シェア
  1. 福山市議会 2003-09-22
    09月22日-06号


    取得元: 福山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-21
    平成15年第3回( 9月)定例会          平成15年第3回福山市議会定例会会議録(第1号)          ────────────────────────2003年(平成15年)9月22日(月) ────────────────── 議 事 日 程 (第6号)2003年(平成15年)9月22日           午後1時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2        委員長報告について    議第119号 平成15年度福山市一般会計補正予算    議第120号 平成15年度福山市競馬事業特別会計補正予算    議第121号 平成15年度福山市国民健康保険特別会計補正予算    議第122号 福山市新市体育館条例の廃止について    議第123号 福山市武道場条例の一部改正について    議第124号 福山市老人デイサービスセンター条例の一部改正について    議第125号 福山市生活支援ハウス条例の制定について    議第126号 福山市と畜場法施行令に基づく構造設備の基準に関する条例等の一部改正について    議第127号 福山市中央斎場火葬炉施設全面改修工事請負契約締結について    議第128号 新涯ポンプ場築造工事(土木工事)請負契約締結について    議第129号 町の区域及び名称の変更並びに字の区域の廃止について    議第130号 新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更について    議第131号 市道路線の認定について    議第132号 街路改良工事都市計画道路3・4・632号福山港洗谷線)請負契約締結について    請願第 1号 教育基本法の見直しを許さず,その理念を学校と教育に生かすための施策を求める要望について    請願第 3号 教育基本法の見直しに反対し,その理念を生かす施策を求める要望について第 3 議第133号 福山市・沼隈町合併協議会の設置について第 4 議第134号 平成15年度福山市一般会計補正予算第 5 議第135号 人権擁護委員の候補者を推薦するにつき意見を求めることについて第 6 発第 10号 福山市農業委員会の選任による委員の推薦について第 7        所管事務等の調査について ────────────────── 本日の会議に付した事件諸般の報告以下議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  高 木 武 志      2番  五阿彌 寛 之      4番  藤 原 泰 助      5番  塚 本 裕 三      6番  熊 谷 寿 人      7番  池 上 文 夫      8番  宮 地 徹 三      9番  瀬 良 和 彦     10番  川 崎   誠     11番  浜 本 洋 児     13番  桑 田 真 弓     14番  法 木 昭 一     15番  稲 葉 誠一郎     16番  早 川 佳 行     17番  佐 藤 和 也     18番  須 藤   猛     19番  黒 瀬 隆 志     20番  村 井 明 美     21番  藤 原 照 弘     22番  池ノ内 幸 徳     23番  小 川 勝 己     24番  小 林 茂 裕     25番  川 崎 卓 志     26番  藤 井 真 弓     27番  桑 原 正 和     28番  河 相 博 子     29番  藤 井   昇     30番  徳 山 威 雄     31番  安 原 一二郎     32番  北 川 康 夫     33番  上 野 健 二     34番  小 川 眞 和     35番  来 山 晋 二     36番  瀬 尾   惇     37番  蔵 本   久     38番  背 尾 博 人     39番  森 田 泰 元     40番  三 谷   積 ────────────────── 欠 席 議 員      3番  千 葉 荘太郎     12番  神 原 孝 已     41番  占 部 敏 昭 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      三 好   章  助役      佐々木 重 綱  助役      清 水 俊 昭  収入役     岡 野 勝 成  市長室長    飛 田 文 悟  人権推進部長  藤 井 哲 朗  総務部長    羽 田   皓  財政部長    秋 田 和 司  税務部長    山 岡 孝 幸  農林部長    岡 田 昭 二  競馬事務局長  塩 手 照 之  商工労働部長  三 藤 州 央  商工労働部次長 羽 原 敏 雄  保健福祉部長  開 原 算 彦  福祉担当部長福祉事務所長          高 垣 宗 滋  保健所長兼保健担当部長          田 中 知 徳  保健所次長   岸 田 明 史  児童部長    若 井 久 夫  市民生活部長  佐 道 修 二  市民部長    土 屋 泰 志  松永支所長   三 谷 和 範  北部支所長   三 好 正 泰  市民病院事務部長勝 岡 慎 治  環境部長    門 田   均  環境事業担当部長古 志 利 雄  建設部長    井 亀   貢  土木担当部長  岸 本 明 治  都市担当部長  日 下 恒 夫  建築担当部長  三 好 信 男  下水道部長   門 田 修 治  教育長     福 万 建 策  管理部長    岡 崎   忞  学校教育部長  高 橋 和 男  社会教育部長  赤 澤   收  水道企業管理者水道局長          光 成 精 二  業務部長    河 村   亨  工務部長    小 林 清 二  代表監査委員  平 田 宏 二  消防担当部長  竹 縄 伸 治  消防担当部長  倉 田 秀 孝  消防担当部長  森 原 英 藏 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    小 川   勇  庶務課長    高 橋 洋 典  議事調査課長  中 島 晴 基  議事調査課長補佐藤 井 裕 二  議事担当次長  村 上 博 章  書記      高 垣 光 利  書記      檀 上 知 子  書記      高 橋 弘 人  書記      藤 井 千代治  書記      石 川 英 伸  書記      田 中 智 子 ──────────────────           午後1時5分開議 ○議長(背尾博人) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(背尾博人) ただいまの出席議員38人,欠席の届け出のあった議員は,3番千葉荘太郎議員,12番神原孝已議員及び41番占部敏昭議員であります。 ────────────────── ○議長(背尾博人) 日程に入るに先立ち,去る9月11日の本会議において村井議員の同和奨学金にかかわっての質問中,「高等学校の同和奨学金が廃止をされて,ここに全員を経済的な理由がある者を対象にするというふうに移ってきたのは」云々,また「かえって反対の差別というか,そういうものとか利権あさりの種になるとか,そういうおそれがあったのでは」云々,「我が党国会議員の質問に対して,遠山敦子国務大臣は,今年度末をもちまして地対財特法が失効するわけでございますが,その考え方は今御指摘のような方向にあるわけでございます」云々について,川崎卓志議員から議事録精査の要求がありました。 議長といたしましては,村井議員の発言,さらには日本共産党国会議員の議事録要旨を取り寄せ精査いたしました。確かにそのくだり,日本共産党国会議員の発言はありました。しかし,先ほど申し上げましたように,遠山文部科学大臣の答弁は「そのような御指摘の方向」というだけで,これを肯定,断定したとは私は考えられません。村井議員におかれましては,議員の発言には社会的影響もあるということを考えていただくよう,この際注意を喚起いたしておきます。 ────────────────── △諸般の報告 ○議長(背尾博人) 次に,諸般の報告をいたします。 監査委員から,2003年平成15年7月分の例月出納検査結果の報告がありましたので,写しをお手元に配付いたしております。 以上の報告について質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして,諸般の報告を終了いたします。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(背尾博人) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,9番瀬良和彦議員及び30番徳山威雄議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 委員長報告について 議第119号 平成15年度福山市一般会計補正予算から請願第3号 教育基本法の見直しに反対し,その理念を生かす施策を求める要望についてまで ○議長(背尾博人) 次に,日程第2 委員長報告について,議第119号平成15年度福山市一般会計補正予算から請願第3号教育基本法の見直しに反対し,その理念を生かす施策を求める要望についてまでの16件を一括議題といたします。 ただいま議題となっております案件につきましては,各常任委員会及び予算特別委員会においてそれぞれ審査をいただいておりますので,順次,委員長の報告を求めます。 総務委員長 24番小林茂裕議員。 (24番小林茂裕議員登壇) ◆総務委員長(小林茂裕) 総務委員会委員長報告をいたします。 去る9月12日の会議において総務委員会にその審査を付託されました案件について,本委員会は9月16日会議を開き,関係理事者の説明を求め,慎重に審査いたしました結果,次のとおり結論を得た次第であります。 すなわち,議第127号福山市中央斎場火葬炉施設全面改修工事請負契約締結については,建築後20年が経過し,設備の経年劣化に伴い火葬炉施設の全面改修工事を行うもので,討論において,賛成の立場から,日本共産党は,本請負契約締結について,公募型指名競争入札の方法で行ったとはいえ,入札参加業者は本市斎場の委託業者2社にとどまっており,結果も公正な競争入札とは認められず,公正なあり方への改善を求めて賛成。 との意見が述べられ,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第129号町の区域及び名称の変更並びに字の区域の廃止については,住居表示に関する法律第3条第1項の規定による住居表示実施のため,地方自治法第260条第1項の規定により,平成15年11月17日から,引野町の一部及び大門町津之下の一部について町の区域及び名称の変更並びに字の区域を廃止し,新たに引野町南一丁目,引野町南二丁目とするもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上をもちまして,総務委員会委員長報告といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立全員であります。したがって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,民生福祉委員長 26番藤井真弓議員。 (26番藤井真弓議員登壇) ◆民生福祉委員長(藤井真弓) 民生福祉委員会委員長報告をいたします。 去る9月12日の会議において民生福祉委員会にその審査を付託されました案件について,本委員会は9月16日会議を開き,関係理事者の説明を求め慎重に審査いたしました結果,次のとおり結論を得た次第であります。 すなわち,議第124号福山市老人デイサービスセンター条例の一部改正については,福山市内海老人デイサービスセンターが改築移転することに伴い,その位置を変更するもので,討論において,賛成の立場から,明政会は,財産管理のあるべき姿について早期にまとめ,本市条例の中で一括した取り扱いと統一的な財産管理を行うことを要望して賛成。 との意見が述べられ,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第125号福山市生活支援ハウス条例の制定については,公の施設として新たに福山市内海生活支援ハウスを設置することに伴い,その設置及び管理に関する事項並びにその管理の一部を指定管理者に行わせるための指定の手続,指定管理者が行う管理の基準及び業務の範囲等必要な事項を定めるもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第126号福山市と畜場法施行令に基づく構造設備の基準に関する条例等の一部改正については,食品衛生法等の一部を改正する法律においてと畜場法の一部が改正され,題名の変更及び用語の整理が行われたことに伴い,規定の整備を行い,あわせて福山市食肉センター条例,福山市手数料条例及び福山市職員の特殊勤務手当に関する条例において規定の整備を行うもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上をもちまして,民生福祉委員会委員長報告といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立
    ○議長(背尾博人) 起立全員であります。したがって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,文教経済委員長 22番池ノ内幸徳議員。 (22番池ノ内幸徳議員登壇) ◆文教経済委員長(池ノ内幸徳) 文教経済委員会委員長報告をいたします。 文教経済委員会にその審査を付託されました案件について,本委員会が審査いたしました経過並びに結果の御報告をいたします。 まず,9月12日の会議において付託されました案件については,9月16日会議を開き,関係理事者の説明を求め慎重に審査いたしました結果,次のとおり結論を得た次第であります。 すなわち,議第122号福山市新市体育館条例の廃止については,合併建設計画に基づき,社会体育施設として新たに(仮称)新市スポーツセンターを現在の福山市新市体育館及び福山市新市柔道場の位置に設置するため,本年11月30日をもって福山市新市体育館を廃止することに伴い,本条例を廃止するもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第123号福山市武道場条例の一部改正については,合併建設計画に基づき,社会体育施設として新たに(仮称)新市スポーツセンターを現在の福山市新市体育館及び福山市新市柔道場の位置に設置するため,本年11月30日をもって福山市新市柔道場を廃止することに伴い,題名を福山市武道館条例に改め,本柔道場の廃止に係る規定の整理を行うもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,6月13日及び6月30日の会議において付託されました請願第1号教育基本法の見直しを許さず,その理念を学校と教育に生かすための施策を求める要望について及び請願第3号教育基本法の見直しに反対し,その理念を生かす施策を求める要望については,なおその結論を得るに至りませんので,引き続き閉会中の継続審査の請求をすべきものと決定いたしました。 以上をもちまして,文教経済委員会委員長報告といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立全員であります。したがって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,建設農林委員長 25番川崎卓志議員。 (25番川崎卓志議員登壇) ◆建設農林委員長(川崎卓志) 建設農林委員会委員長報告をいたします。 去る9月12日の会議において建設農林委員会にその審査を付託されました案件について,本委員会は9月16日会議を開き,関係理事者の説明を求め慎重に審査いたしました結果,次のとおり結論を得た次第であります。 すなわち,議第128号新涯ポンプ場築造工事(土木工事)請負契約締結については,新涯町地内において浸水対策を目的に行う土木工事にかかわるもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第130号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更については,公有水面埋め立てに関する区域内の原状回復の義務免除により新たに土地が生じたため,これを確認し,内海町字岩谷2540番から字岩谷北平645番3に至る間の地先302.24平方メートルを内海町字岩谷北平の区域に編入するもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第131号市道路線の認定については,道路新設工事に伴う新設道路の認定など5路線の認定について,道路法の規定に基づき議会の議決を求められたもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第132号街路改良工事都市計画道路3・4・632号福山港洗谷線)請負契約締結については,東川口町一丁目及び港町二丁目地内において行う工事で,その内容は,内港埋め立て第3工区の放水路部において,橋梁のかわりにPCボックスカルバート51基を設置するもので,全員異議なく,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上をもちまして,建設農林委員会委員長報告といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立全員であります。したがって,委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,予算特別委員長 35番来山晋二議員。 (35番来山晋二議員登壇) ◆予算特別委員長(来山晋二) 予算特別委員会委員長報告をいたします。 去る9月12日の会議において予算特別委員会が設置され,その審査を付託されました議第119号平成15年度福山市一般会計補正予算を初めとする3件の補正予算について,本特別委員会が審査いたしました経過並びに結果について御報告を申し上げます。 予算特別委員会は,同日招集され,正副委員長の互選を行い,私,来山晋二が委員長に,稲葉誠一郎委員が副委員長に選任されました。委員会は,17日及び18日の2日間質疑応答を重ね,引き続き討論,採決に付したところ,次のとおり結論を得た次第であります。 まず,議第119号平成15年度福山市一般会計補正予算について,水曜会市民クラブ連合は,本補正予算は,9億7941万9000円の補正を行い,予算の総額を1359億6191万4000円とするもので,その内容は,公共事業等の追加または整理に伴うもの,寄附金対応,制度上補正を必要とするものなどであり,次の要望意見を付して賛成。 災害復旧費として,リサイクル工場火災復旧事業費が計上されている。また先月,8月29日には福山リサイクル発電施設において,試運転中に火災事故が発生した。リサイクル発電施設及びRDF製造施設は,本市の資源循環型社会構築の中核をなす計画であり,またびんごエコタウン構想の中枢事業でもある。今後事故のないよう,事故原因を究明し,十分な安全対策を確保した上で,予定どおり来年4月の本稼働に向け,万全の体制で取り組むこと。 市民連合は,本補正予算は,歳入歳出予算にそれぞれ9億7941万9000円を追加し,予算総額1359億6191万4000円とするもので,公共事業等の追加または整理に伴うものとして,介護予防拠点整備田尻漁港整備事業農村公園整備など農村総合整備モデル事業,松永港本郷線街路事業,土木・教育・保育所施設維持補修など,制度上補正を必要とするものとして,特別養護老人ホーム施設建設費補助地域集会施設建設費補助太陽光発電設置費補助など,さらに寄附金対応,その他で,いずれも市民生活の向上に資するものであり,次の要望意見を付して賛成。 1.総務省の調査によると,全国で住民基本台帳ネットワークシステムとインターネットを接続している市区町村は約800。そのうちファイアウオールを設置して厳重な通信制御を行っていない市区町村が約360であることが明らかとなっており,本格稼働となった住基ネットからの個人情報漏えいの危険性が一段と高まっている。福山市における住基ネット上の個人情報について,さらに厳重な管理を行うこと。 1.家庭用太陽光発電設置費補助は,市民の要望を受けた予算措置を行うとともに,公共施設への導入を積極的に検討すること。 1.小中学校の職員室へのエアコン設置は一定の評価を行うが,設置の意義が生きる予算措置を行うこと。また,保育所,幼稚園,放課後児童クラブへのエアコン設置のあり方を今後早急に検討すること。 1.学校施設内での安全確保策を積極的に講ずること。とりわけ電話の子機の増設,各教室・階や放課後児童クラブと職員室との間にインターホン設置など,連絡のあり方を検討し,実施すること。 1.市立小中学校教職員は,業務の多忙化によって超過勤務が常態化している。子どもたちと向き合う時間の確保と,みずからの健康管理の視点から,超過勤務の解消に向けた学校現場への指導を行うこと。   また,学校現場において,校長から労働基準法を逸脱した発言など不適切な発言が行われた実態がある。学校運営の中心であるべき校長への適切な研修,指導,監督を強く求める。 新政クラブは,本補正予算は,公共事業等の追加または整理に伴うもの,制度上補正を必要とするものなどで,いずれも速やかに実施すべきものであり,次の要望意見を付して賛成。 地区公民館について。 1.コピー機,印刷機を教育委員会が公民館に設置することは理解できるが,その事務処理については簡素化すること。 1.公民館長の管理権限を明確にし,公民館主事の服務に関する規定についても条文どおり実施すること。 1.公民館主事の研修等については,その内容をよく精査し,公民館での勤務時間にできるだけ影響を与えないように配慮すること。 1.公民館長の委嘱については,従来と変わらないということであるので,福山市地区公民館長設置要綱第4条の条文を,地区公民館運営委員会で推薦し,教育委員会が委嘱するという意味が衆人に理解できる内容にすること。 誠友会は,本補正予算9億7941万9000円の追加は,公共事業等の追加または整理に伴うもの,寄附金対応,制度上補正を必要とするもの,その他などである。その内容は,国の補助事業による介護予防拠点整備港湾改良事業道路新設改良事業,街路事業,また市単独事業,リサイクル工場火災復旧事業費,教育施設などの維持補修費,あしだ交流館整備工事,公債費の繰上償還などである。これらは,本市の都市整備や高齢者福祉の拡充,児童の扶養や就学前教育の充実,学校教育の振興にかかわるもので,いずれも市民生活と福祉の向上や産業の発展に資するものであり,次の要望意見を付して賛成。 1.今後とも,リサイクル工場の運転は十分な危機管理を行うこと。 1.あらゆる災害に対応した災害に強いまちづくりに取り組むこと。 1.地場産業の振興に向けた施策の充実に努めること。 1.景気対策の観点から,公共事業に関する予算の執行は迅速に取り組むこと。 公明党は,本補正予算は,公共事業等の追加または整理に伴うもの,篤志家からの寄附や制度上補正を必要とするものなど,歳入歳出予算にそれぞれ9億7941万9000円を追加するものであり,介護予防拠点整備事業としての野々浜公民館施設改修を初め,田尻漁港の整備,農村総合整備モデル事業,福山,横田両港の港湾改良事業道路新設改良事業,急傾斜地崩壊対策事業,ふくやま書道美術館の自主事業,太陽光発電設置費補助など,いずれも市民生活の安全確保及び福祉の向上,文化の振興に資する事業であり,次の要望意見を付して賛成。 1.長寿社会が着実に進展する中,高齢者福祉の一層の充実が求められる。本市の長寿祝い金制度については,対象年齢の要件の見直しなど,制度の公平性についても検討すること。 1.太陽光発電設置費補助は,地球温暖化対策として期待される事業であり重要であるが,予算的な問題で制度が適用されないケースも見られる。設置に際しては,すべて本制度が適用されるよう,適正な予算措置を講ずること。 1.東部地域の本年度の渋滞緩和事業として,市道幕山台大門線の整備については,早期完成に向けて努力すること。あわせて,国道2号結節点の交差点改良計画についても,早期立案に努めること。 1.暴力犯罪の多発傾向にかんがみ,学校を初め幼稚園,保育所の安全管理は緊急の課題である。設備や通報体制に加え,職員配置の観点からも,課題整理と改善,充実に鋭意努力すること。 日本共産党は,本補正予算は,公共事業等の追加または整理に伴うもの,寄附金対応,制度上補正を必要とするもの,その他である。その内容は,急傾斜地崩壊対策事業,ため池等の整備など市民生活に必要な予算であり,次の要望意見を付して賛成。 1.次世代育成支援対策推進については,市民の要望意見を十分反映させること。   また,国に対し,事業主が行動計画を策定するに当たっては,当該職場の労働者との協議を義務づけ,その計画内容,達成状況を公表できるものとすること,及び都道府県や市町村への財政措置の実現を要望すること。 1.ホームレス対策を強化すること。   厚生施設や一時宿泊施設などを設置し,宿泊場所がない人を直ちに救済できるものとすること。住居地を定めるための援助を,実態に即して懇切丁寧に具体的に行えるものとすること。いわゆる,つなぎ資金の原資を増額すること。 1.リサイクル工場については,発注仕様書や管理委託契約書,リスク分担を公表し,事故や故障についてのプラントの責任と費用分担を明確にすること。 1.急傾斜地崩壊対策費を増額し,対策を抜本的に強化すること。 1.入札監視委員会は,5人体制で年3回の開催とのことである。今後体制を強化し,開催回数をふやして,審査件数をふやすこと。 明政会は,本補正予算は,歳入歳出予算にそれぞれ9億7941万9000円を追加し,予算の総額をそれぞれ1359億6191万4000円とするもので,公共事業等の追加または整理に伴うもの,寄附金対応,制度上補正を必要とするもの,その他で,次の要望意見を付して賛成。 ごみ処理方法に関しては,現在進捗中のRDFに関して,製造,品質,保管,発電など,あらゆる点で安全基準の見直しを行い,今後の国の動向もよく勘案して取り組むこと。 との意見がそれぞれ述べられ,採決の結果,委員全員をもちまして,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第120号平成15年度福山市競馬事業特別会計補正予算について,日本共産党は,本補正予算は,新勝馬投票券発売システム機器借り上げのため,3億4209万円の債務負担行為を設定するとともに,既存システム改修経費の見直しなどを内容とするものである。 新しいシステム機器の導入により,場外発売所の広域展開及びかけ率の高い3連勝単式の馬券発売等の事業展開をするとのことである。今日,本市が推進している場外発売所増設計画には,地元住民から,ギャンブルの青少年への悪影響,交通渋滞などで,強い反対の声が上がっている。こうした事業展開は,ギャンブルの一層の拡大,ギャンブル性を強めるものであり,市民に親しまれる競馬,健全な娯楽としての競馬事業の方向に逆行するものであり,反対。 明政会は,本補正予算は,歳入歳出予算からそれぞれ111万円を減額し,予算の総額をそれぞれ152億8661万6000円とするもので,次の要望意見を付して賛成。 厳しい運営状況の中で,場外発売所の拡大を図ることに対して,売り上げと経費,利益を十分に把握し,健全な経営に努めること。 との意見がそれぞれ述べられ,採決の結果,委員多数をもちまして,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に,議第121号平成15年度福山市国民健康保険特別会計補正予算について,日本共産党は,本補正予算は,国保連合会による高齢者等健康づくり推進費として計上されたもので,健康ふくやま21の基本計画及び行動計画を積極的に推進する立場からも賛成できるものであり,次の要望意見を付して賛成。 1.医療を受ける権利を事実上奪っている資格証明書の発行は,原則廃止すること。 1.平成14年度国保会計収支見込み8億7300万円余や国保基金24億3200万円余を使って,直ちに世帯当たり国保税年1万円の引き下げを行うこと。 1.減免制度は低所得者にも対応できるものに拡充すること。 との意見が述べられ,採決の結果,委員全員をもちまして,原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上をもちまして,予算特別委員会委員長報告といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 委員長報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立多数であります。したがって,委員長報告のとおり決定いたしました。 ────────────────── △日程第3 議第133号 福山市・沼隈町合併協議会の設置について ○議長(背尾博人) 次に,日程第3 議第133号福山市・沼隈町合併協議会の設置についてを議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (三好 章市長登壇) ◎市長(三好章) ただいま御上程になりました福山市・沼隈町合併協議会の設置についての御説明を申し上げます。 このたびの議案は,本市と沼隈町との間で協議により規約を定め,合併協議会を設置するにつき,地方自治法の規定により議会の議決を得る必要がありますので,このたびお願いをいたしたものであります。 本市は,昭和47年に近隣7町に対し合併の申し入れを行い,芦田町,加茂町,駅家町,また本年2月には内海町及び新市町との合併が実現しております。沼隈町に対しましても,当時合併を申し入れた経緯があります。今日,本市は中核市となり,地域全体の発展を牽引していく役割と責任を担い,近隣自治体からも大きな期待が寄せられております。したがって,近隣自治体の本市への期待に対しては,真剣に受けとめる必要があるものと考えているところであります。 沼隈町との合併問題につきましては,本年1月,沼隈町長から合併に関する事務協議を進めたい旨の申し入れがありましたので,これを受け,これまで両市町で行政概要調査を実施し,一定の取りまとめを行ってきたところであります。沼隈町長は,合併特例法の期限内の福山市との合併を目指したいと,そのためには9月議会での合併協議会設置の議案を提案したいとの意向を表明されておりました。そうした中,去る9月16日に沼隈町議会において,本市との合併協議会設置に関する議案が可決されたところであります。本市においても,沼隈町の要請を受け,本9月定例議会に合併協議会の設置にかかわる議案を提出すべく取り組みを進めてきたところであります。 次に,規約の要旨について御説明いたします。 まず,協議会の事務所は,福山市に置くことといたしております。 次に,協議会の行う事務は,合併に関する協議,市町村建設計画の作成,そのほか合併に関し必要な事項であります。 次に,協議会は,会長,副会長及び委員をもって組織し,会長及び副会長は両市町が協議し,委員となるべき者の中から選任することといたしております。 次に,合併協議会の委員は,両市町の長及び助役,両市町の議会の議長及び副議長,両市町の議会の合併調査特別委員会の委員長及び副委員長,両市町の議会の議長が推薦する議員,両市町の長が協議して定めた学識経験を有する者,両市町の長が協議をして定めた両市町の職員といたしております。なお,議会の議長が推薦する議員につきましては,本議案を御可決いただきましたら,正式に推薦の御依頼をさせていただきたいと考えているところであります。 なお,協議会の会議及び会議の運営,事務局に関する規定など,協議会運営上の一般諸規定を定めているところであります。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。1番高木武志議員。 ◆1番(高木武志) まず,前提の問題として,この合併をするかどうかというふうな決定について,住民投票でその決定をしていただきたいということを私は思うんですが,その点についていかがかということです。 それからもう一点,合併協議会の規約の中で,第7条の委員の選出の分についてですけれども,4番目の両市町の議会の議長が推薦する議員,そして5番目,6番目とあるんですけれども,この委員の選任はそれぞれの市町で何名ぐらいを,どのような方法で,どのような選出基準で選ばれるのか,お示しをいただきたいと思います。 ◎市長室長(飛田文悟) まず1点目,決定について住民投票をするのかどうかということでございます。 これまで申し上げてますように,我々が考えておりますのは,議会が住民の意思を代表されておるということをこれまで申し上げてきているところでございます。議会の御意見がすなわち住民の意見だと考えておりますので,我々は議会の御意見を尊重しながら取り組んでまいるつもりでございます。 それと,規約の第7条の4,5,6,何名ぐらい,どういう基準でということでございます。 これは,先ほど市長の方が申し上げましたように,4番目につきましては,これを御可決いただいた後に市長の方から議長の方へ推薦依頼という形で上げてまいります。そういう中で,議会の方において何名ということについては考えていただきたいというふうに考えておるとこでございます。 また,5番と6番につきましては,これから両市町の長が協議をして決めるということでございますので,今後どういう対応をするかっていうのは両市町の長が決定をすることだというふうに考えております。 以上でございます。 ◆1番(高木武志) 合併の問題というのは本当に大変重要な問題でありまして,事柄の性質上,議員が代表しているからということで解消することはできない問題だというふうに思います。その点では,ぜひ住民投票で行われるよう求めておきます。 それから,4番目の委員の選任の分で,今後依頼をして何名にしてもらうかというのは考えてもらうんだというふうに言われておりますけれども,この前提として,それぞれの自治体の合併の協議会ということでありますから,当然のことながら同じ人数でこういったものは構成されるべきであろうというふうに思いますので,その点ではこのことをそういうふうに実現をしていただきたいというふうに思います。 それから,学識経験者の問題ですけれども,この点についても今後考えていくということなんですけれども,とりわけこの合併の問題というのは財政の問題が主要な,大きな課題にもなってくると思うんですけれども,そういった点ではそうした経済,財政の問題について専門的な方をぜひとも選任をしていただくような状況にしていただきたいというふうに思いますが,この点についていかがですか。 以上です。 ◎市長室長(飛田文悟) 財政の専門的なということでございます。 それは,福山市においても,沼隈町においても,財政課というのがございます。そこに専門家がおります。ですから,そこらあたりで協議しながら,今後の財政状況の推移等につきましては,そこらあたりを見る中で両市町がよく協議をしながらすれば十分対応できるというふうに考えているとこでございます。 ○議長(背尾博人) 同じ人数でというのはどうですか。 ◎市長室長(飛田文悟) 同じ人数でということでございます。 それは,先ほど言いましたように,これから市長の方が議長の方へ推薦依頼を出します。そういう中で,沼隈町との関係も議長の方において決定をされるというふうに思ってます。ですから,人数についても,そこら辺で協議をされて決定をされる事項だというふうに思っております。 ◆1番(高木武志) 同じような自治体として対等の立場で,合併の問題については協議するべきだろうというふうに思うんです。その点では,依頼をして考えてもらうということなんですけど,こちらの意向としてやはり同じ人数でそういったことを考えているんだということを述べていただきたいというふうに思うんです。 それから,学識経験者の分で,財政的に明るい職員が選ばれるというふうなことを言われてるんですけれども,やはり公正な立場で見れる,学識経験者と言われてるわけですから,公正な立場でそういったことが見れるような学者あるいは知識人,そういった方を選んでいただくように求めておきます。 ○議長(背尾博人) 10番川崎 誠議員。 ◆10番(川崎誠) 2点お伺いいたします。 1点は,これまで沼隈町との合併については,議会の方で合併調査特別委員会が1回開かれてまいりました。市当局からの資料提出は,その場の1回だったというふうに思います。福山市民への沼隈町との合併についての情報提供はどうなっておるのか。あるいは福山市民がこの合併について論議する場はどのように設定されてこられたのか。その取り組みについてお示しをください。 それから2点目は,これまでの説明では,合併の当否も含めて協議する場がこの合併協議会だと,法定協であるというふうに説明をされてまいりました。合併をしないという選択肢がどう保障されておるのか。ただいま説明がありました協議会の規約に基づいて,どの条項に示されておるのか,具体的にお示しいただきたいと思います。 ◎市長室長(飛田文悟) 沼隈町との合併につきまして,福山市の取り組みということでございます。どういうような住民への情報提供をするかということでございます。 新市,内海町につきましても,これまで市政情報課の中に合併関係資料というコーナーがございます。そこに,内海町,新市町との関係の合併コーナーの中に各概要の調査,それと福山市,内海町の合併協議会の関係,合併建設計画,合併協定書等一式の合併に関する資料につきまして,資料コーナーを設けて住民の情報提供に努めてきたところでございます。今後も,沼隈町につきましても,法定協議会が設置をされましたらそういう対応をとってまいりたいというふうに考えております。 それと,合併につきまして,合併をしないというのはどの条項にあるのかということでございます。 合併の法定協議会につきましては,合併の是非を含めて協議をするということでございます。ですから,他都市においても,法定の協議会を設置をされまして,両方の立場で合意にならなかったというケースがございます。それは法定協議会の離脱ということも各地で起こっております。ですから,合併に関していろんな協議をしていただいて,その中でどうしても合意に至らなければ,それは合併をしないということになるわけでございます。ですから,法定協議会というのは合併の是非を含めて話をする場,もちろん合併を前提に話をしていくわけでございますが,そこでいいようにいかなかったらそれは離脱とかやめていくという方法は残されているということでございまして,決して強制ということではございません。 以上でございます。 ◆10番(川崎誠) 福山市民への情報提供については,市役所にある情報のコーナーに設置をしておるということだけで,市の広報を通じての情報提供もやられていないということが今の説明で明らかになりました。ましてや市民がこの問題について議論する場,意見を表明する,そういう場も保障されてこなかったということが明らかになったと思います。 それから,2点目の合併の是非を含むことについての,規約上このことが担保される条項はどこなのかというふうにお尋ねをしたわけですけれども,具体的に示すことができません。これまで,私ども合併調査特別委員会においても,合併後の財政見通し,試算の資料提出を求めてまいりましたが,これはまだ未提出のままであり,十分な議論がなされたとは言えないと思います。また,市民の情報提供や議論も十分なされたとは到底言えない状況であります。合併の是非の問題についても,実は現実には新市町や内海町との合併協議会の経過を見ますと,総務省が示したマニュアルを大幅に短縮をして合併に一路進んだという経過もあります。こういう点で,十分市民の間で議論あるいは議会の中で議論されたというふうには到底思えませんので,拙速に設置すべきでないという意思を表明しておきます。 ○議長(背尾博人) 31番安原一二郎議員。 ◆31番(安原一二郎) 1つは,沼隈町のアンケートがやられたという特別委員会での報告がございまして,その結果がどういう状況になっておるのか,御説明をいただきたいというふうに思います。 それから,沼隈町との合併に伴う地方交付税の算定がえ,これの影響額をどのように見込んでおられるか。影響額についてお尋ねをいたします。 3つ目は,沼隈町の合併に伴いまして,内海,新市と同じように建設事業費,建設事業が行われると思うんですね,建設計画に基づいた。これの事業費の枠はどういう設定が見込まれておるかということについてもお尋ねしておきたいと思います。 さらに,沼隈町との合併による福山市への影響,これは新市,内海のときにも問題にいたしましたけれども,依然として明らかにされておりません。福山市への影響について,沼隈町とも合併問題がなっておりますからそこをお尋ねするのと,あわせて新市,内海につきましてもどういうふうに見ておられるか,この場でお答えをいただきたいというふうに思います。 それから,さっき川崎 誠議員も言われましたが,沼隈町との合併に基づきまして,御答弁のある算定がえが,15年後から本当に人口に基づいた交付税措置ということから補正係数が変わってきて大きく影響が出てくるというふうに思っております。あわせまして建設計画に基づく,これも15年後に,合併して15年後まで返還をしていかなきゃいけないということになるわけですね。そうすると,都合合わせまして25年間の収支の影響というのが当然大きく考えられることなんです。この点は前回も新市町,内海町の合併のときもその資料を求めましたが,依然としてその収支の見込み,こういうものは出ておりません。しかし,先ほど言いましたように,影響はいよいよ15年後,合併してから15年後から出てきます。大きく出てきます。そして,合わせてだから25年は何としても出していただかないかんというように思っております。この辺の,今回ひとつこういった試算も全国的には出されておる状況もございまして,ぜひ今回はこの議会で出していただきたいというふうに思います。 以上です。 ◎市長室長(飛田文悟) まず1点目,沼隈町とのアンケートについて,結果はどうなのかということでございます。 我々が聞いておりますのは,8月22日にアンケート調査を実施をしたということで,9月11日に町議会の方に報告をされたというふうに伺っております。その中で,アンケート調査の結果で,福山市との合併に賛成,どちらかといえば賛成の率が64.7%であったというふうに伺っておるとこでございます。 それと,3点目の建設計画の全体標準事業費について幾らかということでございますが,これは総務省の試算パターンによりますと,187億9000万円ということでございます。 以上でございます。 ◎財政部長(秋田和司) 沼隈町との合併に伴う交付税の関係であります。 現時点ではまだ算定は非常に難しいとこがありますが,新市町,内海町との合併にかかわって推計をいたしますと,おおむね3億円程度が措置されるものというふうに思っております。(「その辺ははっきり言えよ。何程度」と呼ぶ者あり)3億円程度想定されるものと思っております。 それから,新市町,内海町との合併による影響ということでありますが,さきの本会議で市長答弁申し上げましたが,合併要因,交付税にかかわって言えば8億9800万円が合併要因として措置をされております。 それから,建設計画についての財政の影響ということでありますが,今後建設計画については協議会等で決められるというふうに思っておりますが,基本的には合併特例債,あるいはその償還については交付税算入されるということで,大きな影響というものは我々はないというふうに考えております。 以上であります。 ○議長(背尾博人) 15年とか25年の収支のあれは。資料出せえ言うても出さんけえ出せえいうて言ようる。これはだれが答弁する。 ◎財政部長(秋田和司) 25年,長期にわたっての財政の収支計画ということでありました。 さきの内海町,新市町のときにも申し上げましたように,まず建設計画,どういった事業をどういった年度でやっていくというような前提条件がありませんと財政収支というものも立てられません。先ほど言いましたように,建設計画にかかわっては多くが合併支援ということで支援措置が講じられるということで,一般財源への影響は非常に少ないというふうに考えております。 ◆31番(安原一二郎) 沼隈町のアンケート結果が出されてきて,どのくらい集約されたのかもちょっと明らかではありませんが,64.7%が合併推進あるいはどちらかといえば賛成だということのようですね。しかし,これ町の本当に将来を決めていくのに,どちらかといえばというのも含めてなんですが,この64.7%で,私の見解ではこれは本当にまだまだ住民の合意が成立しておるというふうに言えるのかどうかという点は非常に疑問に思うところです。十分な住民の中での合意という点で,この辺についての,決して内政に干渉するわけじゃありませんけれども,やはり将来問題として非常に慎重に検討されなきゃならない問題じゃないんかという考えです。この辺について,軌を一にしてここで提案されておられるわけですけれども,御意見がありましたらひとついただきたいというふうに思います。 ○議長(背尾博人) 安原議員,質問をしてください。今質疑の時間ですから。 ◆31番(安原一二郎) (続)それから,沼隈町との合併に伴いましての交付税の算定がえの問題ですが,沼隈町との関係では3億円程度ではないんかということなんです。非常に大ざっぱなんですが。それから内海,新市の関係では8億9800万円というのが出されております。しかし,これ若干私ども特別委員会で質問させていただいたときに,基礎になった年度がわかりませんが,7億2000万円というのが出ておりましたね。そこからいいますと,8億9800万円ということになると,相当これは差があります。この辺についてはどう見たらいいのかということですね,この点があります。いずれにしましても,12億円からの影響額が考えられる。5年間かけて12億円減っていくという状況になります,10年してね。大変な財政状況がつくられることが明らかになりました。 それから,建設事業費の枠が187億9000万円というふうに出ているわけです。この範囲内ということなんですが,今後これは合併協議会などで検討されていく中身だとは思いますけれども,非常に大きな予算枠であります。 それと,これとのかかわりもありましてお尋ねしとる4番目に,合併による福山市への影響額ということなんですが,これは大きな影響はないというふうに先ほど言われました。これは沼隈町だけにとどまらず,新市,内海の関係もそういう返事がこの間特別委員会でもあったように思います。しかし,この合併に伴いまして,結局,仮に187億9000万円ですか,それが事業として執行されると,10年間の間に執行されるということになりますと,総額で新市町,内海町,沼隈町を合わせますと522億8400万円ぐらいになるんです。大きいですよ。522億8400万円。そして…… ○議長(背尾博人) 質問してください。絞ってください。 ◆31番(安原一二郎) (続)ええ,今します。 そして,そのうち95%は起債に入るわけですね。しかし,5%は少なくとも一般財源を使わなきゃならないということになります。そして,95%のうちの70%は地方交付税措置がされるということになりますと,結局一般財源の持ち出しは,この522億8400万円の33.5%というものが持ち出しになってまいります。総額で175億1514万円という計算ができるわけであります。しかも,それは一般財源ですから,仮に沼隈と合併いたしましても,その3町を除く大半は,人口規模からいっても,財政力からいっても福山市民が負担をするようになるんじゃありませんか,この返済は。こうなると思いますよ。この辺について影響がないというふうにはとても言えないと思いますが,一体どのようにお考えですか。お尋ねしときたいと思います。 あわせて,これほど重大な問題が福山市民との間ではほとんどまだ合併問題,沼隈町含めて十分論議がされていないという問題,こういう問題も非常に重要な問題です。明らかにされてません。しかも,その材料である,一つは先ほど言いました25年間程度の建設事業費の返済,15年間ですが,それを含む負担の収支見込みを出しなさいということを何回も言っとるんですが,明らかにされてない。そういう問題,重大な問題です。そういう点で,これは重ねてお願いしときたいし,議長におかれましてもぜひ善処していただきたいというふうに思います。協議の前提条件になる問題です。 以上についてお尋ねしておきたいと思います。 ◎市長(三好章) 沼隈町との合併の問題でいろいろ日本共産党の皆さんから質問があります。 福山市民へどう周知して意見を求めるんかという,これは皆さん議員の立場でそれぞれやっていただきたいということをずっとお願いを今日までしてきております。当然議員の皆さんの立場でやっていただけると思っておりますが,理事者の方はあらゆる機会で,今申し上げた市政情報課あるいは福山市の広報,あるいは私初め市の幹部があらゆる会合で合併については内海町,新市町の説明をずっとしてきました。沼隈町についてもそういう説明をするつもりであります。 それから,協議会を対等にということ。もちろん,私は大きい小さいで取り扱うべき問題ではない,いかに小さい町でも対等に扱う。したがって,委員は内海町,新市町の場合も福山市の議員の比率からいうとうんと議会選出の協議会委員さんは両町とも大勢出ていただきました。それから,多数決で決めるべき性格のもんではない,話し合って結論を出すということでずっとやってまいりました。しかし,負担は,規約にありますように,予算にもありますが,平等割2割,人口割8割,ほとんど福山市が負担をしております。これはやはり小さい町村へ負担をかけるということはやるべきでないというふうに思って,そういう扱いはしております。これも折半でということにはしておりません。 それから,時間が拙速過ぎたと。8カ月や9カ月でと。私はそれはよかった,褒めてもらわにゃいかんと。22カ月というのは総務省がマニュアルを示したが,それはこれからやりましょうかどうしましょうか,事務協議が始まってずっと合併議決に至るまでが22カ月少なくとも欲しいということをマニュアルで示した。私はその当時でも,本気でやれば1年でできますよということを本省へ言うたことがあります。十分時間をかけりゃいいというもんじゃない。したがって,集中的にやれば1年ぐらいでできると。しかし,今はまだ1年以上あるわけですから,2年近くあるわけですから,十分拙速にならんように,協議会は何回でもやって,5回開く予算組んでますが,そのぐらいは見ております。 それから,議会のことへ言及して恐縮ですが,合併調査特別委員会,議長を除く全員で構成されておられますから,協議会は協議会で議論をする,議会の特別委員会は何回でも開いていただいて議論をしていただければ,我々が持っておる資料はあらゆる資料は提供しますから,議論をしていただければ結構です。それを,我々は議会の活動ですから今とやかくは申しませんが,大いにやっていただきたいと。1回しかしとらんのに拙速だというのは,これからやっていただきゃいいわけですから,大いに議論をしていただきたい。 そういうふうに思っておりますから,私はそれではこのまま合併をしなくて将来どうなるかということを比較検討した場合には,いろいろ議論があるが,合併に踏み切るべきだという信念で進めております。内海町,新市町の場合も,駅家,加茂,芦田の場合も,そのまま単独で残ってよかったか悪かったかというのはきちっと今日歴史が証明しとるということは今まで申し上げたとおりでありまして,福山市は合併の繰り返しの歴史ですから,そういう意味で将来に悔いのない取り組みをしたいということでありますから,見解が違うんじゃ何ぼ言っても行き違う面もあるんですが,ぜひ私の気持ちをお酌み取りいただきたい。 以上です。 ◆31番(安原一二郎) 一番根本的な問題についてお尋ねしたんですが,福山市の影響をどう見てるのかという問題についてはまともにお答えになってないんです。私は,この3町の合併によって建設計画が事業化されてまいります。それによる一般財源の持ち出しは,当初の5%と交付税措置を除いたものは一般財源から持ち出しになると。その金額もこのようになりますよと言うて明らかにいたしました。これは従来の福山市民が負担すべきものになるんではないかということをお尋ねして,これがもたらす影響額は非常に大きいだろうというふうに思わざるを得ない。そうでないんならそうでないというふうな答弁をしてください。その理由を明らかにしてほしいというふうに言いました。 それからもう一つは,合併に伴って算定がえの問題を言いまして,従来の答弁と少し違うんではないかということで,7億2000万円と8億9800万円の今回の答弁の違いはどっから来るのかということもお尋ねをしました。 いずれにしましても,これは8億9800万円であれば12億円は,合併の15年後からは完全に交付税がいわゆる減額されてくるという,こういうことになるわけです。非常に大きいものです。そういう点で,この点を明らかにしたいわゆる収支報告,収支見込み,こういうものを明らかにすべきではないか,建設計画の償還がされるまでの。この点についての,依然として答弁がされてない問題,こういう点を明確に答えていただきたいというふうに思います。 ◎財政部長(秋田和司) 建設計画に伴う福山市の影響ということでありました。 もちろん,両町も合併前投資的経費というのは予算化をされ,実施をされております。一般的な財源構成で言いますと,起債が95%ということは一般的にはありません。通常では75%の起債ということで,25%程度は合併前であれば両町の一般財源でもって措置をするということであります。そういったかかわりと,それから両町の,福山市へすべて負担になるかということでありますが,当然税収もありますし,交付税の措置もあります。そういったかかわりから大きな影響がないというふうに申し上げたところであります。 それと,2点目の交付税の算定がえについてであります。 議員御指摘のように,これは県の方で,たしか平成で言いますと11年度の試算というふうに思っておりますが,そのときはたしか7億2000万円ということで答弁をしたと思います。交付税については内容的にも変化がございます。15年度の試算で,現時点で試算をしますと8億9800万円ということであります。 (「議長,答弁漏れ」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) まだまだ合併調査特別委員会あるいは法定協議会がございますので,そういう中で整理できるものがあったらさせますので。 ほかに質疑はありませんか。20番村井明美議員。 ◆20番(村井明美) このたびの合併が進められている状況の中には,地方交付税が減って大変になるんだということが市町村などにずっと説明をされています。このたびについても,沼隈町の財政の問題で,内海町や新市町のときにも指摘をしましたけれども,交付税が減るということで,平成14年4月25日の市町村税財政室の資料を用いての説明が行われたようであります。したがって,町民アンケートの前提となるものも,交付税が減っていくんだというそういうことが行われたのではないかとアンケートの設問項目からも推察をされるわけです。確認をしておきたいのは,地方交付税の見込みについて,臨時財政対策債を含めないでひたすら交付税が減っているというふうな説明があったとしたら,これは財政を見通す上で問題になるのではないかというふうに思うわけですけれども,その見解を伺っておきたいと思います。 この臨時財政対策債につきましては,地方交付税と全く同じように使えるものであると。今後の財政見通しをはかっていく上や財政状況を議会と住民に説明する場合には,地方交付税と臨時財政対策債を含めたもので説明をしなければならないというふうに思うわけです。この点が,交付税だけの額で国からの予算が少なくなるのだと,こういう形で用いられているとしたら問題だと思うので,もう一度考え方をきちんと整理しておいていただきたいと思います。答弁してください。 ○議長(背尾博人) 村井議員,沼隈町の問題をここで言われても答弁できないんでしょう。もうそれはこっちの方知る限りは答弁をさせますけどが,ちょっと言う場所が違うんじゃないかと思いますので。だれが答弁する。 ◎財政部長(秋田和司) 交付税と臨時財政対策債のかかわりについての御質問でありました。 議員御指摘のように,交付税の振りかわりということで臨時財政対策債というものが認められております。しかしながら,交付税と違いますところは,臨時財政対策という起債であります。この制度そのものも恒久的に現時点で認められておるわけではありません。そういったかかわりから,我々は交付税の今の状況,そういったことで交付税が減少傾向にあるということを説明をさせていただいておるとこであります。 ◆20番(村井明美) その交付税や臨時対策債の問題については,合併しようがしまいがそれぞれの自治体で同じ傾向であるという点もまた確認できるというふうに思うわけです。 それと,財政計画の問題ですけども,少子・高齢化に向けて,これまでのようにアメリカとの約束に基づく630兆円の公共事業というふうなそういう形での公共投資を続けていけば,当然財政が逼迫してくるわけです。しかし,理論上,合併しなくてもそういった公共事業のあり方を根本的に見直していくこと。そして残念ながら今少子傾向にあります。そういった各自治体の人口減等に見合う財政計画,地方自治体の職員の数なども一定の見直し等も行わざるを得ないわけです。そういったことや徹底した縮減,また使い得るあらゆる国の施策等を活用することによって,合併しなくても,小規模自治体でも自治体を健全に運営することは可能だという試算をあちこちで今しております。その結果が,先ほども言われましたように,協議会からの離脱ということもあるわけです。したがって,どのようなまちづくりをするかということについて,福山市の場合も十分にまず市民と討議をしていく必要があるというふうに思うわけですけれども,いかがでしょうか。 また,そういう財政計画は行政の手法が違えば当然違ってくるわけです。それに対する見通しについては明らかにしておくのは当然であるということ,この点は指摘をしたいと思います。 以上について答弁ください。 ◎助役(佐々木重綱) 1点目の,交付税と臨時財政対策債とのかかわりであります。 これは財政部長申したように,これまでの交付税の扱いの範疇で検討しとったわけでありまして,合併するしないにはかかわらない地方財政対策だと,こういう認識でとらまえていただけたらいいんではないかと思っております。 それから,公共事業の対応等の今後の行政施策の対応によって将来的な財政見通しがどうかという御指摘につきましては,今後,我々もこれから取り組んでまいります次の長期総合計画等において,財政計画は事業内容と関連して検討していき,明らかにしてまいりたいというふうに思っておるところでございます。 ○議長(背尾博人) ほかに質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議第133号議案については,委員会付託を省略いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) 御異議なしと認めます。したがって,議第133号議案については,委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。20番村井明美議員。 ◆20番(村井明美) 議第133号福山市・沼隈町合併協議会の設置について,日本共産党の討論を行います。 市町村合併の問題は,市町村や地域住民の自主的かつ民主的な判断にゆだねられる自治的な課題であります。我が党は,国,県が財政措置を誘導策として主導する平成の大合併について,憲法の定める地方自治の原則を突き崩すものとして反対を表明してきました。 合併を推進しようとする行政当局の資料は,地方交付税減額を理由として財政的にやっていけなくなる,合併は避けて通れないとの世論誘導を行っていることです。地方交付税の額が名目で減っていても,臨時財政対策債と合計すれば前年度以上の額となっています。地方交付税の額が名目で減っている最大の理由は,3年前の国の制度改正で地方交付税の振りかえ制度として臨時財政対策債制度が導入されたことによるものですが,各自治体が発行する赤字地方債という形をとるこの返済は,毎年地方交付税で措置すると法律で決められています。自治体にとっては手続がふえましたが,財政運営上は地方交付税と全く同じものです。 したがって,財政状況を議会と住民に説明する場合に,地方交付税と臨時財政対策債の合計額で示すことが求められます。臨時対策債は法律で平成15年までの3年間の臨時措置とされていますが,今後もこれが延長されるか,それにかわる類似的な制度がつくられることは間違いありません。 合併しないと財政的にやっていけないと主張する根拠は,地方税が減り,地方交付税が大幅に減る一方,職員の人件費や公共事業費,住民サービスの費用は現状のままという前提で試算している例がほとんどで,こうした前提で試算すれば,合併してもしなくても,遅かれ早かれほとんどの市町村が財政破綻します。合併すれば,合併後の特例措置で何年かは一息つけるとしても,10数年すれば交付税は大幅に減額し,合併特例債の償還と重なり,もっと厳しい財政運営に直面することとなります。小規模自治体の場合は,地方交付税の段階補正の縮小もあり財政運営はどこでも苦労がありますが,人口減に伴う役場の効率化や公共事業の計画的実施を進め,住民サービスの仕事の実施を義務づけている国,県の地方自治体に対する財政責任を求めることにより,財政的に運営できると考えられます。まさに少子・高齢化の財政問題の打開策は,今後のまちづくりのあり方を住民参加で策定することが求められているのです。 そもそも平成の大合併の号令で国が市町村合併を進めている最大の理由の一つは,国から地方への支出を減らすことです。新聞報道によれば,総務省は,市町村が1000程度になれば4ないし5兆円の財政削減ができると試算しているとのことです。合併すれば財政は楽になるどころか,合併の算定がえ特例措置とその後の5年間を経て,15年後には交付税は本来の額に大幅に減額され,逆にその地域全体の予算も交付税も大幅に減ることは避けることができません。 したがって,合併した場合,しない場合の両方で少なくとも25年間の財政試算を行い,当該の自治体の住民に情報公開し,十分な論議を巻き起こすことは当局の最低限の任務であります。今回の沼隈町との合併についての25年間の財政的試算は福山市民にも,沼隈町民にも示されていないことは,住民自治の立場からも重大な問題です。沼隈町との合併について,福山市の市民討論も市民アンケートも行うこともなく法定協議会を立ち上げるあり方は認めることができません。 また,沼隈町のアンケートは,2500人の郵送に対して回収が1064人,42.6%です。アンケートへの回答者は,4月13日現在の沼隈町有権者の10.5%,そのうち賛成37.8%,どちらかといえば賛成26.9%,合わせて64.7%ということですが,有権者比率では6.8%です。地方自治体のあり方に対する根本的問題で,福山市が沼隈町民の意思決定だととらえるのは早計ではないでしょうか。 また,本日の質疑で,自治体の意思決定は市議会決定で足りるとされたこと,住民投票は行わないとの態度を表明されたことは,国,県の進める広域合併まずありきの態度であり,住民不在のあり方として許されないものであります。福山市民,沼隈町民への十分な情報公開と住民討議がない中で当協議会が設置されることを認めることはできません。 以上の立場を明らかにして,日本共産党の反対討論といたします。 ○議長(背尾博人) 24番小林茂裕議員。 ◆24番(小林茂裕) 議第133号福山市・沼隈町合併協議会の設置について,水曜会市民クラブ連合の討論を行います。 本議案は,沼隈町が本市との合併について,その是非を含め,具体的な要請項目について協議するための法定協議会の設置の議決を受け,本市の協議会を設置するものである。 沼隈町とは既に,消防や中学校,内海町とのごみ処理,広域行政事務,伝染病事務組合など広域行政の取り組みが行われている。また,住民の福祉の維持向上のため行政の効率化が求められる中,本市として地域全体を牽引する備後の中核都市としての責務があると考える。 さらに,50万都市構想を掲げる本市は,合併により市域の拡大とあわせ,今日まで発展をしてきたところである。地方分権の進展による自主・自立の行政運営を展望するとき,政策形成能力,事務遂行能力にあわせ,財政力の強化のためにも沼隈町との合併はぜひ必要と考え,賛成討論といたします。 ○議長(背尾博人) ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立多数であります。したがって,本案は原案のとおり可決されました。 ────────────────── △日程第4 議第134号 平成15年度福山市一般会計補正予算 ○議長(背尾博人) 次に,日程第4 議第134号平成15年度福山市一般会計補正予算を議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (三好 章市長登壇) ◎市長(三好章) ただいまは福山市・沼隈町合併協議会の設置について御可決いただきまして,まことにありがとうございます。 ただいま御上程になりました平成15年度福山市一般会計補正予算について御説明申し上げます。 このたびの議案は,先ほどの本市及び沼隈町との合併協議会の設置に関する所要の経費について補正をお願いするものであります。 まず,福山市・沼隈町合併協議会運営にかかわる全体経費の見込みについて御説明いたします。 初めに,協議会の委員報酬などに95万6000円を見込んでおります。次に,事務費といたしまして,広島県及び沼隈町との事務協議のため,普通旅費など21万円,協議会開催に要する費用など13万円,会議録作成,郵便料で19万5000円,複写機借り上げ料で18万9000円,また存目として予備費を1000円,合計168万1000円の経費を見込んでおります。この費用を本市と沼隈町とで負担することとし,負担の割合は均等割20%,人口割80%としております。これによる本市の負担分として福山市・沼隈町合併協議会負担金147万2000円を計上いたしており,予備費で調整したところであります。なお,人口割につきましては,平成12年国勢調査の確定値を用いております。 また,協議会委員につきましては,合併協議会設置にかかわる議案を御可決いただいた後に推薦をお願いすることとなります。このため,現状では協議会委員の報酬額の見込みは確定数をもって計上することができませんので,見込み数として計上いたしております。 以上の結果,一般会計の補正予算額は73万6000円の追加となり,補正後の予算総額は1359億6265万円となりました。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願い申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議第134号議案については,委員会付託を省略いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) 御異議なしと認めます。したがって,議第134号議案については,委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。20番村井明美議員。 ◆20番(村井明美) 議第134号平成15年度福山市一般会計補正予算(第3号)について,本補正は,福山市・沼隈町合併協議会の設置に伴うものであり,議第133号と同趣旨で,予算計上に反対を表明して,日本共産党の反対討論といたします。 ○議長(背尾博人) ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立多数であります。したがって,本案は原案のとおり可決されました。 ────────────────── △日程第5 議第135号 人権擁護委員の候補者を推薦するにつき意見を求めることについて ○議長(背尾博人) 次に,日程第5 議第135号人権擁護委員の候補者を推薦するにつき意見を求めることについてを議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (三好 章市長登壇) ◎市長(三好章) ただいま御上程になりました人権擁護委員の候補者を推薦するにつき意見を求めることについて御説明申し上げます。 本案は,人権擁護委員としてお務めいただいております天野 肇氏の任期が満了することに伴い,再び同氏を人権擁護委員の候補者として推薦をいたすとともに,平川郷太郎氏の辞任並びに木下圭子氏及び瀬尾 進氏の任期満了に伴い,その後任として廣中惠美子氏,柏原眞知江氏及び高松いくよ氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたいと考えるものであります。 天野 肇氏は,市内道三町に居住され,天野実業株式会社取締役社長,財団法人福山市体育協会会長などとして活躍されております。 廣中惠美子氏は,市内新市町に居住され,平成9年3月1日から本年2月28日まで人権擁護委員を歴任されております。 柏原眞知江氏は,市内駅家町に居住され,民生・児童委員を歴任をされております。 高松いくよ氏は,市内大谷台一丁目に居住され,地域の住民から厚い信望を得ております。 各氏とも人格,識見が高く,人権擁護について理解があり,人権擁護委員として御就任をいただくことが適当と考え,推薦をいたすものであります。 何とぞ御同意いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(背尾博人) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして質疑を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議第135号議案については,委員会付託を省略いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) 御異議なしと認めます。したがって,議第135号議案については,委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) これをもちまして討論を終了いたします。 これより採決いたします。 本案は原案のとおり同意することに賛成の議員の起立を求めます。 (賛成者起立) ○議長(背尾博人) 起立多数であります。したがって,本案は原案のとおり同意することに決定いたしました。 ────────────────── △日程第6 発第10号 福山市農業委員会の選任による委員の推薦について ○議長(背尾博人) 次に,日程第6 発第10号福山市農業委員会の選任による委員の推薦についてを議題といたします。 地方自治法第117条の規定により,34番小川眞和議員,40番三谷 積議員の退席を求めます。 (関係議員退席) ただいま欠員中の2人の委員の推薦を行います。 お諮りいたします。 農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により,福山市駅家町大字中島1170番地の3 小川眞和議員,福山市若松町5番15号 三谷 積議員の2人を福山市農業委員会の選任による委員に推薦することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) 御異議なしと認めます。したがって,小川眞和議員,三谷 積議員の2人を福山市農業委員会の選任による委員に推薦することに決定いたしました。 ────────────────── △日程第7 所管事務等の調査について ○議長(背尾博人) 次に,日程第7 所管事務等の調査についてを議題といたします。 ……………………………………………… (参考)   閉会中における所管事務調査 総務委員会  1.斎場並びに墓苑の整備について  2.男女共同参画について  3.国民健康保険事業について  4.市立女子短期大学について  5.所管に係る建設工事(300万円以上)及び業務(100万円以上)の入札結果について 民生福祉委員会  1.民生行政について  2.福祉行政について  3.障害者施策について  4.保健行政について  5.環境行政について  6.市民病院の運営について 文教経済委員会  1.商工業振興について  2.観光行政について  3.保育行政について  4.教育行政について 建設農林委員会  1.農林水産業振興について  2.建設工事及び業務の執行状況について  3.土木行政について  4.下水道行政について  5.都市行政について  6.建築行政について  7.水道行政について  8.契約事務の執行について  9.工事検査の執行について ………………………………………………   閉会中における所管事項調査 議会運営委員会  1.議会の運営に関する事項(臨時会を含む)  2.議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項  3.議長の諮問に関する事項 ……………………………………………… ○議長(背尾博人) お諮りいたします。 お手元に配付いたしておりますとおり,各常任委員長及び議会運営委員長から,それぞれ閉会中における所管事務調査及び所管事項調査の申し出がありましたので,許可することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(背尾博人) 御異議なしと認めます。したがって,お手元に配付いたしておりますとおり,各常任委員会及び議会運営委員会にそれぞれ閉会中における所管事務等の調査を許可することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(背尾博人) 以上で,本定例会に付議されました事件は,すべて終了いたしました。 これをもちまして,平成15年第3回福山市議会定例会を閉会いたします。          午後2時47分閉会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会議員 福山市議会議員...